後藤敦さんは、僕のいる劇団テアトル・エコーの大先輩です。
この人の、あたたかさ、強さ、おもしろさ、頼もしさ、そして僕がこうむっている恩恵は、筆舌に尽くしがたいものがあります。
だから、このさい筆舌には尽くしません。
後藤さん、ごめんなさい。
ところで、僕がテアトル・エコーに入るきっかけとなったのは、20代の頃に見た「ら抜きの殺意」という劇でした。
その中で、健康まくらを振り回しながら、カタコトの日本語や東北弁を吐き散らし、大暴れをする青年が登場します。
彼の大奮迅に、僕は、客席でおしっこを漏らしてしまうのではないかというくらい笑わされました。
そして彼の抱える悲哀に、顔じゅうおしっこを漏らしたかのように涙でぐしゃぐしゃにされました。
―すごい役者がいるものだ、すごい劇団があるものだ
僕がテアトル・エコーの役者になることをを志したのは、まさにその時でした。
そして、その時僕を小便まみれにした役者こそ、誰あろう、後藤敦さんだったのです。
【つづく】
Fool on the 筑紫丘~虹ヶ丘~桜ケ丘
平成21年4月16日木曜日
後藤敦さん~その1
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