しかし、なぜか今日は音楽を耳に吸わせるのさえ気が進まない。
知らず知らずに溜めていた疲れに、こういうきっかけで気づかされる。
そういえば、メガネスーパーの金丸さんにも、後輩の奥村さんにも
−顔が疲れてますよ
って言われたんだったわ、今日。
それさえも忘れていた。
しかしまあ、僕を疲れさせた忙しさってやつを憎む気にはなれなくて、むしろ愛していまして。
それが困り者なのだけれど。
だからたまには、音楽も活字もない風呂で、ぬるま湯にひたすらぼんやり浸かろうかい。
普段せっかちな私には、いま必要なイヴェントなのでしょう。
冷蔵庫のヴィンヴィンいうモーター音…
換気口から忍んでくる埼京線の発着アナウンス…
遠くに響く国道246の轟音ノイズ…
そんな音どもの方がこんな夜には、iPodで流すヒーリンガルな音楽よりも、疲れをにじみ抜いてくれる気がします。
けれどああ、どんなに疲れていても、決して不仕合わせではない。
そのことを、今一度ありがたがらなければなりませんな。
【浜野基彦】
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