−あて"な"書き。
といっても「宛名書き」ではありません。
"な"は否定の「な」です。
「あて書き」"ではない"のです。
そもそも「あて書き」とは −
作家が台本を著すさいに、演じる俳優を前もって想定して役を書くこと、つまり、俳優に"あて"て役を書くのが「あて書き」なのです。
そこで、今回の「ぼんぼりワルツ」です。
じつは作家の小川未玲さんは、研修生たちの顔ぶれを知らないままに作品を書きました。
なのに、それぞれの研修生とそれぞれの役に、そっくりな点があまりにも多いという不思議に、ほんとうに驚かされます。
境遇、発想、思考、嗜好、容貌 −
たとえば、佐々木侑子の演じる「高月」という役は台本上で「ターミネーター」ぽいと評されます。
研修生随一の優れた体格を持つ佐々木侑子。
確かに、そのたくましさと懐の深さは、A・シュワルツェネッガーのそれを思わせなくもありません(女性に失礼?いや、ほめてます)。
などなど、これはあくまで一例です。
研修生たちみながそれぞれ「あて書き」されたような"はまり役"を演じます。
「あて書き」を超えた「あて"な"書き」 −「ぼんぼりワルツ」をどうぞよろしくお願いします。
【浜野基彦】
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