一週間滞在した仙台の街をあとにして、次は山形県の天童へ向かう。
その途中立ち寄ったのは、山寺・立石寺。
名だたる奇景・絶景の噂に、期待を膨らませすぎたせいだろう。
頂の奥の院まで登ってみるも、そのどこか“お手軽”な趣に、いかばかりか拍子ぬけしてしまった。
―ほかの場所と比べるのは無意味だし野暮
とはいえども、鎌倉の“大仏ハイキングコース”のほうが、歩きごたえも趣の奥深さも、ずいぶんまさっていたようにおもう。
そのかわり、ふもとにたたずむ「ゆみ美容室」の掲げる看板のメッセージは秀逸だ。
「シャンプー」と「どうぞ」のはざまに助詞「を」を差し込まないところが、ただならないセンスをにおわせる。
そのメッセージだけで「旅のつかれ」は山の彼方へ吹っ飛んでしまいます。
しかしだとすると、この看板は呼び込みとして成り立っていない。
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