幼い頃から、上手にペンが持てない。
じつは箸もうまくにぎれない。
とはいっても、親はそのあたりのしつけに、うるさいほうだった。
だから僕が無作法なのは
―親のせいではない
と思い、かつ、
―きっと自分が自分に甘いせいだ
と自らを責めていた。
ところが数年前に、あるきっかけからその“不作法”の原因がわかった。
僕は親指のつき方が、人とちょっと違うのだ。
(きっかけというのは、マジシャンのヒロ―Dr.レオン―サカイ氏が発見したことによるのだが、それはまた別の機会に)
ともかく僕の親指。
―畸形
とまではいわない。
“稀”形といったところかな。
まあ、その「つくり」は、ともかくとして。
僕がペンや箸をうまく―すくなくとも人と同じように―握れないのには、どうもこの親指のつき方に原因があるらしい。
どうりで、正しい持ち方に挑むたびに挫折を繰り返してきたわけだ。
しつけどおりに箸を握ると、てのひらの筋がつって、コロンコロンと落としてしまう。
きちんとペンを執ると、不気味なくらい肩がこる。
そのうえ、長時間にわたって勉強をしても、人と同じところ(中指の第一関節)にペンだこができない!
僕の場合、親指先の外側の皮膚が、どんどん硬くなってゆく。
写真はここ一ヶ月でぶ厚さを増した、その“無作法な”ペンだこです。
目下、公演を控えた「ヴェニスの商人」について猛勉強中。
なのでペンだこも猛成長中。
厚くなった親指の成果が、舞台で発揮できるか!
と、いうわけで、舞台上の僕の親指にも注目ください。
「ヴェニスの商人」~肉は切れないよ~
全席自由:3800円
2009年4月25日(土)~5月3日(日・祝日)
於:遊空間がざびぃ(西荻窪) ご案内地図
ご興味がおありの方はこのブログを通してでもかまいません。
わたくし浜野へ、ご一報いただければ幸いです。
追って、チラシなど詳しいご案内をお送りいたします。
皆さんのおこしを心よりお待ち申し上げております。
【浜野基彦】
0 件のコメント:
コメントを投稿