来たるゴールデン・ウィーク、
アカデミック・シェイクスピア・カンパニー(ASC)第38回公演
「ヴェニスの商人」~肉はきれないよ。~
に出演いたします。
稽古場“急な坂スタジオ”へ向かうには、いくつかの道のりがある。
「ヴェニスの商人」参加者:通称ヴェネツィアンたちに目下人気なのは、桜木町ルートだ。
まずJR桜木町駅で降りる。
スタジオは、駅の北にそびえる野毛山の、ちょうど八合目あたりに建っている。
なので、山をぐるりと囲むようにほどこされた坂を、大きな弧をえがくようにしてゆっくりと登ってゆく。
途中には店も多くたち並び、休日には野毛山動物園へ向かう客で、なかなか賑やかだ。
もうひとつが日ノ出町ルート。
私ひとりがとっている、人気(にんき)のない、人気(ひとけ)もない道のりだ。
下車する京急・日ノ出町駅は、野毛山のふもと、ちょうどスタジオの真下に位置する。
このふもとから八合目までの、ほぼ直線距離を上りきるのだ。
山肌に建つ住宅地の隙間を縫い縫い歩く、ちょっとした登山である。
なかなか玄人好みの抜け道だ。
途中、ひと二人がやっと肩を並べられるほどの、狭い道を蛇行してゆく。
その“間道”ですれ違うのはほとんど地元の住人ばかり。
といっても、その方々が、おおかたお爺ちゃんやお婆ちゃんなのには驚かされる。
この急な登山道を、いつもカクシャクと昇り降りしている。
長い年月住み慣れてしまえば、こんな坂、ものの数ではないのだろう。
さて、写真の、急な石段を登りきったところで一気に眺めが開らける。
とはいっても、今はビルが立ち並び、そのビルとビルの隙間に、みなとみらいの観覧車がわずかに見えるだけだ。
―けれど、この道で毎朝すれ違うオジイやオバアたちは、海まで見通せた頃のことを、ちゃんと知ってるんだろうな
ふと、そんなことを思った。
ともかく、この石段を一歩一歩踏みしめるにつれ、稽古への緊張感がしだいに昂揚まってゆく。
僕にはおあつらえの道、これぞまさしく“急な坂スタジオ”へ向かう道。
アカデミック・シェイクスピア・カンパニー(ASC)第38回公演
「ヴェニスの商人」~肉は切れないよ~
全席自由:3800円
2009年4月25日(土)~5月3日(日・祝日)
於:遊空間がざびぃ(西荻窪) ご案内地図
ご興味がおありの方はこのブログを通してでもかまいません。
わたくし浜野へ、ご一報いただければ幸いです。
追って、チラシなど詳しいご案内をお送りいたします。
皆さんのおこしを心よりお待ち申し上げております。
【浜野基彦】
Fool on the 筑紫丘~虹ヶ丘~桜ケ丘
平成21年3月4日水曜日
わたし好みの通勤路
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