Fool on the 筑紫丘~虹ヶ丘~桜ケ丘

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テアトル・エコーの俳優です。 どうぞよろしくお願いします。

平成21年7月9日木曜日

「ド・ラ・キ・ュ♥ラ」―ありがとうございました!



「ド・ラ・キ・ュ♥ラ」

さる5日に無事、幕を降ろすことができました。

おいでくださった方、励ましの言葉をくださった方、静かにあたたかく見守ってくださった方―

皆さん本当にありがとうございました!

心の底から愛してます。

この先も、皆さんにお楽しみいただけるよう、日々精進々々で励んでゆきます。

どうぞよろしくお願いします。


◆以下、上演後記や雑感ども◆

【キリスト教のこと】

神父を演じるにあたって、キリスト教の勉強を一生懸命にやった。

そういえば僕は幼稚園と小学校がカトリックだった。

なので、祈りの言葉や聖書のエピソードなどには、しみじみと懐かしさを感じるものが多かった。

クライマクスで悪魔を倒すべく、ひたすら神に祈る場面のこと。

舞台上、役を離れ、本気で神にすがる自分がいることに気づいた。

「南無妙法蓮華経」しかり、祈りの文言というのは、それそのものが、ものすごいエネルギーをはらんでいる。

唱えるだけでふつふつと力がみなぎってくるような、あるしゅ蠱惑的な力を持っている。

「信仰」の一端を垣間見た気がした。

それと「聖書」とはこんなにも面白いものだったか、新約も旧約も。

この先も遠藤周作の作品と併せて読み続けようと思う。


【石津彩さんのこと】

実は、前作「ルームサービス」でも、僕と彩さんは恋人同士の役だった。

ただレオ・デイヴィスとヒルダ・マニーの恋は、とにかく純情。

手が触れ合うだけで心臓がバクバクし始め、そのまま卒倒してしまうような、甘酸っぱい恋だった。

だが正直、僕はその恋を、その愛を、一度たりとも納得のいくようにうまく演じられなかった。

だから酒田での最終公演からこっち、彩さんにはどうにも申し訳ない思いを抱えつづけてきた。

しかし今回の恋は、何とか“成就”できたように思う。

禁断の恋、相手を殺害することでしか結ばれない恋。

「ルームサービス」の恋がこんな形で“完結編”を迎えようとは!

それにしてもこんなイモくさい僕が、文字どおり“女殺し”を演じられたのは冥利。

彩さん、ほんとうにありがとうございました。


▼つづく▼

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