彼は富国強兵の道を信じ、厭うことなく戦争をすすめます。
そして元帥の知恵袋かつ腰巾着−いわば"知恵巾着"−が、沖恂一郎の演じる「情報大臣」です。
彼は太鼓持ちのごとく軽々しく振る舞いながらも、戦争開始への大義名分を的確に元帥へ耳打ちするのです。
それにしても、この幇間ぶりは軽々しすぎやしませんか。
何も頭まで磨かなくっても(笑)
でも現実世界でもこういう大臣が独裁者の黒幕にいて、陰で戦争への糸を巧みに引いているかもしれませんね。
そう考えると、舞台上の沖恂一郎の微笑みが、しだいに怖いものに見えてきますよ。
【浜野基彦】
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