西原梨恵さんデザインの衣裳には「戦争=赤/平和=青」という象徴的な色分けが施されています。
情報に左右され翻弄される群集は、シーンによって胸の部分の色を変えて、平和を望んだり(青)戦争に向かったり(赤)します。
では、平和を強く強く望むガレーン医師(熊倉一雄)の衣裳はいかがでしょう。
やはり服のほとんどが青い色で占められています。
しかしよく見ると側面にほっそりと赤い生地がのぞいています。
ところが、さらに目を凝らすと、その戦争の萌芽を「医療」という白いポケットで封じ込めているのでした。
ご来場いただいた皆さんは、このこだわりをお気づきくださいましたでしょうか?
これからおいでいただく予定のお客様は、このような衣裳のあそびやこだわりにも、是非ご注目くださいませ。
【浜野基彦】
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