Fool on the 筑紫丘~虹ヶ丘~桜ケ丘

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平成22年9月16日木曜日

「観覧車のハシゴ」と「レイナちゃん」

このモリコロパークに、毎日かよったパビリオンの姿はもう影も形もありません。
けれどもこの巨大観覧車だけは、相変わらずたくましくそそり立ってくれています。
−記念だ
と600円を払って乗り込みました。

ゴンドラの中では下界の地形を頼りにしつつ
「あー、ガスパビあったのぁ、あの辺りやねぇ」
などとついつい独り言を連発してしまいます。

さて、そのあとは市街へ戻りHBさん母子と夕食をご一緒しました。

お二人は万博開催中、ガスパビリオンに驚くほど足繁くかよってくださり、とても熱心に応援をしてくださいました。
5年たった今でも、いつも励ましのメッセージをくださいます。
遠く離れていても、お二人はいまだに僕の心強きサポーターなのです。

当時、娘のレイナちゃんは、ショーのキャラクター「コージ」そっくりの扮装をしてパビリオンへ遊びに来てくれていました。
もちろん彼女は関係者のなかでも大の人気者でした。
皆に「ミニコージ」と呼ばれ可愛がられていました。
そのオチビチャンが、5年経っていまや美しく立派なレディに成長しています。
しみじみと感動させられました。

会食ではママK子さんと、懐かし話や苦労話で大いに盛り上がります。
そのうえレイナちゃんとは「新選組好き」やら「雷好き」やら「蓄光好き」というお互いの共通点を発見して意気投合、改めて大親友になれたのでした。

お別れする前に、三人で栄サンシャインの観覧車へ搭乗しました。
一日に二回転「観覧車のハシゴ」をしたのは生まれて初めてだと思います。

そうしてHB母子との楽しすぎるような時間は瞬く間に過ぎてしまいます。
また再びお会いできる日を約束しつつ、名残を惜しみ惜しみ、お別れしました。

5年の月日が経ち、パビリオンそのものなど"物体"は虚しくその姿を消してしまいます。
けれども、そこでうまれた心や魂のつながりは月日が経つにつれ日々熟成されて、より深く強くはぐくまれてゆくものなのですね。

ああ、ほんとうにほんとうにありがたい。


【浜野基彦】

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