ぼーっと見ていたつもりが触発されたか、僕もむしょうに魚や貝をさばいて食べたくなってきた。
衝動のまま東急プラザの魚市場へ駆け出す。
切り身のカツオ・アワビ・灯台ツブ貝が安い!
買う。
家に帰ると「とったどぉ〜!」は3時間スペシャルだったせいで、まだ続いてた。
濱口たちと一緒に孤島にいるような気で魚介をさばく。
魚はいまだ三枚におろせないが、なぜか貝をさばくのだけは名人なのです。
ツブ貝はキリで巻き貝に穴を空けないと身が出てこないうえ、唾液腺に毒をたくわえているのでそれを取り除かなければならない。
だからさばくのに手間がかかるのだが、僕にはそれがかえって楽しい作業なのだ。
アワビはちょちょいで済んでしまうから少しもの足りないほどである。
アワビのツノは蒸して、あとは刺身。
ツブもカツオも刺身。
余ったカツオはステーキ。
これに三原朝彦氏にいただいた日本酒「皿倉」をすすりながら夕食だ。
爺いのような夕食だ。
至福。
風邪っぴきのあの野郎めにも食わせてやりたいところ。
−って!それどころか!
いいかげんに仕事に手を着けなきゃ。
貝ほじくってる場合じゃないんだった。
あたふた。
【浜野基彦】
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